春陽館温泉SPA

その豊富な湯量は今も健在です。

雲仙岳の麓、橘湾に面した海辺近くに湧く小浜温泉
「肥前風土記」(753年)に記されている古湯で、1900年代から湯治場として利用されるようになりました。
昔は、「海辺の砂浜を掘るとお湯が湧き出た」という話もありましたが、その豊富な湯量は今も健在です。

日本一の熱量を誇る小浜温泉の湯を愉しむ。

小浜温泉の特徴といえば、町のいたるとこから立ち昇る湯煙。
それは、105℃という高い源泉温度と豊富な湯量によるものです。
温泉の温度と湯量によって求められる熱量は、なんと日本一。
立ち昇る蒸気を利用して食材を蒸し上げる「温泉蒸し」など、温泉の熱量を利用したエコな取り組みもさかんです。

30ヶ所ほどある源泉から、今も湧き出す地球の恵みに感謝しながら…。

  • 泉質:ナトリウム含有泉
  • 温泉温度:105℃
  • 効能:神経系疾患・婦人病・リウマチ・胃腸病・呼吸器系疾患・手術後の養生

大浴場SPA

2つの大浴場があり、男女日替わりとなりますので、夜と朝で2回お楽しみいただけます。
(夜は11時30分まで、朝は6時よりご利用いただけます)

  • 本館1階大浴場「山頭火の湯」
    【源泉かけ流し温泉】
    本館1階のロビー奥にございます。
    時には立ち上る湯煙に日差しが差し込むことがあり、幻想的ともいえる雰囲気になります。
    小浜温泉に魅せられた文人・種田山頭火に因みました。
  • 別館2階大浴場「茂吉の湯」
    【源泉かけ流し温泉】
    別館2階のエレベーター近くにございます。
    橘湾を見渡せる露天風呂も天然温泉掛け流しです。
    種田山頭火と同じく、小浜温泉に魅せられた文人の一人・斉藤茂吉に因みました。

展望露天風呂Outdoor bath

  • 別館7階展望露天風呂「天空の湯」
    【循環沸かし湯】
    橘湾に落ちる夕陽の絶景を眺められます。
    循環沸かし湯ではございますが、空も雲も波も、一面夕焼けに染まる景色をご堪能いただけます。
    男女別で日替わりはございませんので、予めご了承ください。
    (温泉ではございません)
    【利用時間】夜は10時まで。 4月~9月:朝6時より / 10月~3月:朝7時より

夕陽の時刻

空も雲も波も、一面の景色が赤に染まる夕日の頃。小浜の一番美しい時間です。

一月
17時30分頃
二月
18時頃
三月
18時30分頃
四月
18時50分頃
五月
19時10分頃
六月
19時30分頃
七月
19時30分頃
八月
19時頃
九月
18時30分頃
十月
17時50分頃
十一月
17時20分頃
十二月
17時15分頃
  • 日により変わりますが、日の入りの目安の時刻です。
  • 記載の時刻の15分前後が見ごろです。

貸切風呂SPA

春陽館には、2つの貸切風呂をご用意しています。
それぞれに特徴が異なりますので、お好みに合わせてご利用ください。
ご到着後にフロントにてご予約ください。
ご利用料金:1回1,200円(45分間)

  • 別館2階の内湯「貸切風呂」
    別館2階の内湯貸切風呂
    【源泉かけ流し温泉】
    天然温泉の湯を楽しみたい方は別館2階の内湯貸切風呂をご利用ください。
    また、スロープに手すりと、バリアフリー設備もございます。
  • 別館7階「展望貸切露天風呂」
    別館7階展望貸切露天風呂
    【循環沸かし湯】
    小浜の町並みを見渡せる景観が爽快です。
    お湯は温泉ではなく循環沸かし湯ですので、ご注意ください。

温泉掃除についてCleaning

今日は45日に一度の源泉掃除の日。

陣頭指揮を執るのは地元の鉄工所の伊藤さん。
源泉に関して知らないことはない『温泉博士』。

源泉に蓋をして、温泉の通るパイプをについた『湯の花』を掃除するのである。
この湯の花、温泉中のナトリウムや硫黄の成分が結晶化したもので、専門用語ではスケールというそうだ。
放っておくとパイプの中で目詰まりしてお湯の出が悪くなる。

機械を使ってパイプの中を一本づつ削り洗い流していく。
これが結構根気の要る作業で、七人がかりででも一日仕事である。

陣頭指揮を執るのは地元の鉄工所の伊藤さん。
当館とは親子二代に渡り50年以上のお付き合い、源泉に関しは知らないことはない『温泉博士』だ。
手際のよいリズムで作業が進んでいく。

季節、温度、潮の満ち引きなどにおの状態は左右される。

陽が傾く頃、すっかりクリーニングされたパイプは再度つなぎ合わされる。
地下約80メートルの湯だまりにコンプレッサーで空気を送り込み圧力をかけていく。
程なくお湯が自噴する仕掛けだが、季節、温度、潮の満ち引きなどにお湯の状態は左右される。
なかなか噴きあがらない日もある。
待っている時間が一番長く感じられるものだ。

まもなく「湯のあがったぁ。」と声がする。
誰もがほっとする瞬間、勢いよく湯柱がたつ。
温泉が生きているから、本物だから手が掛かる。
だから身体にも優しい湯の恵みに預かれる。

いつもの様に、源泉掃除がすむと、職人さん達は最後の仕事といわんばかりか、自らの体を湯舟に浸し、お湯の感触を確かめる。
一番風呂は彼らの特権なのである。
「今日もよか風呂やったぁ。」